Career
Interview
キャリアインタビュー

さまざまなアセットタイプを経験し、
品質確認スキルを高めて自己成長したい。
小峯 大樹
都市建築デザイン部
担当課長代理(取材当時)
2023年入社
Interview
前職で鉄道会社の建築部門に所属していた小峯は、大規模ターミナル駅の開発プロジェクトを担当した。そこで身に着けたスキルは今も役立つ貴重なものだったが、駅関連施設に限定されず、もっとさまざまなアセットを数多くスピード感をもって経験することで、さらなる自己の成長を掴み取りたいと考え、転職を志したという。
Chapter01
社員一人ひとりがこだわりを持って
街づくりを進化させようとしている。
NTT都市開発に入社するまでのキャリアを教えてください。
前職では鉄道会社の建築部門に所属し、インハウスエンジニアとして大規模ターミナル駅とその周辺のプロジェクトマネジメントを行っていて、設計監理から設計・工事発注、安全・工程管理、工事監理などを手掛けていました。コアな技術力を身に着けることは出来たのですが、駅関連施設のプロジェクトは10年、20年がかりと工期が長期間に及ぶため、最初から最後まで自分で担当することはなかなかできません。建築技術者として自己成長していくためには、数多くのアセット、プロジェクトを経験してみたいという想いが募りました。そこで転職を考えるようになり、出会ったのがNTT都市開発です。当社に着目したのは、扱うアセットこそ異なりますが、発注者かつ工務という立場で仕事をするという意味で前職と親和性が高く、経験を生かすことができると感じたことが一つあります。また、NTT都市開発は、社員一人ひとりがこだわりを持って街づくりを進化させる仕事に取り組んでいる印象がありました。意匠やデザインから品質に至るまで、設計事務所や施工会社に全て任せるのではなく、デベロッパーとして細部にまでこだわりを持って取り組む姿勢に共感したのです。さらに、面接でもこちらの質問に丁寧に答えていただき、配属となる部署の方々と事前に話す機会も設けてくれました。全てのことに裏表なく対応いただいたことで、心から納得して入社を決めることができたと思います。

Chapter02
他人任せにせず、課題解決に向けて
知恵を絞り、自ら汗を流す。
現在の仕事内容について教えてください。
都市建築デザイン部に所属し、工事費の相場や建設会社の受注状況といった市況情報の収集、施工会社の選定、工事請負契約業務、着工から竣工に至るまでの品質確認、竣工検査対応といった業務を担当しています。入社後1年間で、見積依頼先選定から工事請負契約に至る業務を6件担当したことで、多忙ではありましたが、社内ルールを一通り把握することができました。現在は都市建築デザイン部エンジニアリング部門の工務担当として、中小規模から大規模なものまで、首都圏の進行中案件を5件担当しています。
仕事のやりがいは、どんなところに感じていますか。
見積もり依頼先の選出や施工会社の選定、現場の品質確認において、自らが中心となって取り組むことができるところにやりがいを感じています。特に昨今の物価変動の影響もあり、協議が非常に難航する中でも、コストダウンや適正な仕様・方法を検討・提案しながら契約に至った際には大きなやりがいを感じます。また、監理者や施工者と協力してプロジェクトを進めるわけですが、全てお任せにしてしまうのではなく、自分で確認を取りながら進めており、プロジェクトに貢献している実感があります。規模にもよりますが、2年程度で落成するプロジェクトもあり、その中でさまざまな事象が発生しても、自ら課題解決にあたり、何とか乗り越えて、最初から最後まで見届けた建物が立派に建ち上がる姿を見ることができるのも感慨深いものがあります。
仕事をしていくうえで、工夫していることはどんなことですか。
着工から竣工までの期間に、予期せぬ出来事が必ずといっていいほど起こるものです。例えば、コストを優先するあまり品質不具合が発生することや、設計図書の仕様と現場の仕様が違うものになっているということがあります。そんな時に、建築のエンジニアとしてどう対処するのか。限られた時間の中でも自ら考え、解決策を提案することを常に意識しています。施工会社の施工管理担当者と一緒に知恵を絞りながら、課題解決に汗を流します。他人任せでなく自ら苦労することで、解決した時の喜びが何倍にも大きくなると感じています。

Chapter03
プライベートを大切にする
穏やかな人が多く、働きやすい。
前職と現職で、どんな点に違いがありますか。
鉄道会社は主な開発対象が沿線の駅とその周辺に限られるのですが、デベロッパーは全国規模で、場所の限定もありません。また、鉄道会社は列車を安全に動かすことが第一義となるので、建築は構造やデザインから工法に至るまで、あらゆる面で制約を受けることになりますが、当社ではそのような制約はなく、自由度が高いといえます。さらに、私が前職で担当していたような大規模ターミナル駅の場合、工期が10年、20年単位となりますが、当社では数年単位の工期のものが多くアセットも多岐に渡るため、建築部門のエンジニアとしては、多彩な経験を積むことができます。
入社早々、たくさんの仕事をこなしましたね。
実はちょっとした事情があって、たくさんの仕事をこなす必要が生じたのです。私が入社してまもなく、先輩の男性社員が育休を取得することになり、3か月間、現場の担当を離れることになりました。そこで急遽、私がプロジェクトに加わって仕事を引き継ぐことになったのです。大変ではありましたが、もともと多数のプロジェクトを経験して自己成長したいという点が転職の動機だったので、よい機会を与えていただいたと受け止めて、頑張ることができました。
働き方で、気に入っているところはありますか。
前職との違いで言えば、有給休暇の取りやすさが違っていて、NTT都市開発では100%消化するように上司から言われています。もちろん前職でも申請すれば有給休暇を取得することはできましたが、申請しなければそれ以上のことはありませんでした。また、当社では男性社員の育児休業取得者も多く、私の部署ではこの1年間で3人が取得していました。前職でも制度はありましたが、使っている人はあまりおらず、このあたりは会社の雰囲気というか文化が違うのかなと感じています。
会社の雰囲気はいかがですか。
ワークライフバランスという点で、当社社員は一人ひとりが趣味を持つなど、プライベートな時間を大切にしている穏やかな人が多いという印象です。その一方、仕事の場面では細部にまでこだわりがあって、よりよいものづくりをしようという気持ちが伝わってきます。また、アセットや地域ごとの特性をきちんと考慮して、プロジェクトを進めようとする意識も高い。難易度の高い案件を全国各地で数多くこなしてきた会社ならではの志の高さをさまざまな場面で感じます。

Chapter04
あらゆるタイプのアセットで
価値を生み出せるエンジニアになりたい。
業務において挑戦したいことはどんなことですか。
担当プロジェクトの規模に関わらず、建築的な視点でものづくりにこだわりを持ちたいと思っています。また、現在はオフィスビルのプロジェクトに取り組んでいますが、今後はホテルや商業施設など、さまざまなアセットを経験して、それぞれに特有の知識を習得していきたいと考えています。その土地やアセットの持つポテンシャルを最大限引き出すために、細部に目を行き渡らせることを突き詰めていき、建築エンジニアとしての役割を果たすことが目標です。
その挑戦のために、どのような努力が必要ですか。
発注者としてコスト面も常に意識しながら、施工の品質にかかわる経験値を向上させ、よりよいものづくりに対して妥協しない姿勢を持つことが必要だと考えています。また、さまざまなアセットを経験することが不可欠です。建築物は住宅、オフィス、工場などの用途や立地条件、あるいは地権者や工事関係者、工法の難易度など、さまざまな要因によって条件が変わってきます。プロジェクトごとの条件に応じた品質管理のスキルを身に着けていきたいと思っています。

今後のキャリアをどう描いていますか。
もともとさまざまなアセットを多数経験して、建築エンジニアとして自己成長したいという想いでNTT都市開発に入社した経緯があります。現在、「多数」という部分は一部実現していて、この調子で経験を重ねていきたいと思います。一方、「さまざまな」という部分はまだまだ実現していないので、これからチャンスをいただければ、どんどん挑戦していきたいところです。最終的にはあらゆるタイプのアセットに対してリスクコントロールでき、かつ価値を生み出せるエンジニアをめざしたいと思っています。
キャリア採用に挑戦しようと考えている人にメッセージをお願いします。
私が入社のオファーを受けた面接を終えた時、最後に「回答期限は設けないので、納得いくまで考えてください」との言葉をいただきました。通常は一定の期限があるそうですが、私の場合は特別に柔軟に対応してもらったので、じっくり考える時間が持てたことも魅力的に感じた理由の一つです。(笑)これは一例ですが、NTT都市開発は一人ひとりの社員を大切にする会社です。仕事の場面でも個人の裁量が大きく、「この仕事は任せたよ」という信頼を感じる場面が多々あります。それだけに、自分を成長させたいと考える人には、とても適したフィールドだと思います。