Cross Talk

上司部下座談会

それぞれが自らの裁量を持ち、
最大限の力を発揮していく。
当社の組織としての強みがここにある。

Cross Talk

NTT都市開発の職場の魅力、上司と部下の関係性とは?共にキャリア社員で、都市建築デザイン部の上司・部下の関係で仕事に取り組む水野と滝澤に、当社のチームづくり、職場環境について語り合ってもらった。

Profile

水野 義人

都市建築デザイン部 担当部長(取材当時)
2006年入社

滝澤 柾志

都市建築デザイン部 主査(取材当時)
2021年入社

Theme01


NTT都市開発に入社するまでのキャリアと入社を決めた理由を教えてください。

滝澤

前職の組織設計事務所では商業、劇場、オフィス、駅、ホテルなど複合用途の事業施設の意匠設計業務を担当。設計職の仕事が好きで熱量も持って取り組んでいましたが、設計者って建物の中で関われる範囲やコントロールできる範囲が実は限られているんですよね。それでそのうちに設計者ではタッチできない範囲にまで関わりたいと思うように。また、幅広い種類の物件に携われる総合デベロッパーへの転職を決意しました。

水野

私も滝澤さんと似たような経緯です。前職の大手設計事務所では、意匠設計担当として多くのプロジェクトに携わることができました。それらプロジェクトは賞の獲得などを通し、自組織の評価のみに依らず社外評価を得るなど、社会に貢献でき、誇りを持てる仕事だと思っていました。しかしその半面、クライアントワークの中でどうしても踏み込めない領域があるなと……
特に事業力の強い大手総合デベロッパーだと、経済合理性偏重であるあまり“前例踏襲“に傾きがちで提案できる幅が狭く、そこにもったいなさを感じることが多かったんです。ならば、その部分を再構築して、自分が最上流のデザインからプロジェクトに介入することで、クリエイティブな力でより魅力的な提案ができるのでないかと思い、当社に転職しました。今思えば若くて生意気だった(笑)。

滝澤

僕もデベロッパー側に行ったら、今まで見過ごされてきたオフィスビル、商業ビルの価値を再提案できるのではないかと信じて当社に飛び込みました。

水野

とはいえ、私は滝澤さんの面接を担当したんだけど、内定前後で入社するかどうか結構悩んでいましたよね?

滝澤

やはり設計職の仕事がとても好きだったので悩みました。それでも一歩を踏み出せたのは、水野さんの部下として働きたいと思ったことが大きいです。水野さんなら自分が活かしていきたい能力を引き出していただけるのかなと率直に思いました。

水野

私は入社前に色々情報交換をさせてもらいながら、「人となりもスキルも経験も申し分なし。頼もしい仲間として加わってもらったら、こんなに嬉しいことはない」と感じていましたよ。

Theme 02


現在はどんなお仕事を?

水野

部長職として4つの意匠チームを軸に全体として40名ほどをまとめ、チームの総合力を高める監督役を担っています。プロジェクトの数が多いため、プロジェクト単体に深く入り込むのではなく、初期段階でプロジェクトを軌道化させ、また、問題が生じたプロジェクトに入っていく役割をしています。それ以外は各チームの課長や担当者の主体性を大事にお任せするというスタンスです。当社は今、拡大戦略を展開中で、同時に動いているプロジェクトが人数に比してかなり多い。その状況に対応するための新たな仕組みづくりも私の重要な課題であり、チームが力を最大限発揮できる環境を整備すること、加えてICTの活用など革新的な実践を模索していく、そういうマネジメントが僕の仕事の中心です。

滝澤

私は意匠チームの一つに所属し、日比谷公園と一体となった比類なき街づくり「内幸町一丁目街区」などの都内大規模物件2件と、広島の都市公園法に基づくPark-PFI事業「NEW HIROSHIMA GATEPARK」などPark-PFI事業2件を担当しています。

そんな中で感じるデベロッパーの建築担当ならではの仕事の魅力とは?

滝澤

前職では都市・建築の要望に応えるにはハードであるべきと思っていました。しかし、デベロッパーの建築担当は、ハードとしての合理性だけでなく、アクティビティや経済的持続性についてもコントロールし解決することが求められます。そうした中、自分が「都市・建築はこうあるべき」という理想の姿を描き、それを実現するためのプロセスをデザインし奔走できることがこの仕事の魅力だと感じています。

水野

広島のP-PFIプロジェクトでは、“公募の評価メカニズムやキャッシュフローに基づいて建築を考えるアプローチ”と、“従来の街づくりや計画学的に建築を考える”両方のアプローチをしてもらいましたね。街づくりなので事業性を改善し、持続可能な提案にしていくことは重要ですね。

滝澤

はい。持続的かつ魅力的な街づくりには経済的持続性の大切さを身に染みて感じました。合理性を事業上、公共空間性、建築学上、多角的な視点で見極め直したときに最適な計画が変わったのは面白かったですね。そのように収益性を改善できるような仕組みをつくって、プロジェクトの目的を達成するというのは、僕が設計者ではなく、デベロッパーだからこそできることだなと思いました。もちろん、その間、水野さんにたくさんアドバイスしていただきましたけど。

水野

広島のプロジェクトは課題が多くて、一つ片付ければまた一つ出てくるみたいな状況だから、ほぼ毎週のようにディスカッションしていますね。

滝澤

いろいろと学ばさせていただいています。ありがとうございます。

Theme 03


水野さんが意匠チームのメンバーに対応する際、念頭に置いていることは何ですか?

水野

多くのメンバーにできるだけ仕事を任せることが重要だと思っています。その思いに至った理由の一つは、入社5年目で商業施設「トラッド目白」を担当していたとき、当時の上司が「好きに自由にやっていいよ」と言葉では表さないながらも、私に全面的に任せてくださったことにあります。 おかげで自分がやるしかない状況でもがき苦しみながらも楽しく仕事に取り組むことができました。社内であっても、そうやって仕事を通して信頼を得ることで、どんどん仕事を任されるようになった。このように任された仕事の中でたくさん考え、勉強し、時には失敗も含めた経験を積むことが重要です。一人ひとりの経験や学習が積み上がり、組織としても学習していくことで、「知恵を持った賢い発注者」になると思っているので。

滝澤

本当に任せてもらっていて、プロジェクトにワクワク感をもって進めることができています。その一方、本当にやり遂げられるのか、いつもドキドキしています。

水野

大いにドキドキしてください(笑)。その方が成長しますから。

滝澤

逆にメンバーに任せるというのはすごくドキドキしませんか?

水野

いえ、あんまりドキドキしない(笑)。滝澤さん自身がすでに社内の他セクションのプロジェクトメンバーから信頼も得ており、様々なことを任されて頼りにされていますよね。バッドニュースファーストも徹底し、僕にもよく相談してくれますから、とても安心しています。

滝澤さんが感じる当社ならではの職場環境の良さは?

滝澤

セクションを超えた社内ディスカッションが活発なことで、しかもそれを楽しめること。良いプロジェクトがつくれている要因はそこにあると思っています。

水野

先ほど言ったように、かねがね集団として組織的な学習を積み重ねていく必要があると思っています。例えば今朝のミーティングは、クロスファンクショナルな議論ができるように、4つのチームからそれぞれ違うメンバーを2人ずつ選出してもらって実施しました。すごく刺激を受けたでしょ?

滝澤

はい、とても。会社全体でこういう課題があるから、プロジェクトにこういう繋ぎ方をしているのだということが見えてきます。それが見えた方が、自分も仕事に取り組みやすいですね。

水野

それに相手が何をやっているのかが見えると、相手の苦労がわかるので、お互い助け合おうという気持ちになるという効果もあります。

Theme 04


これからどんな職場にしていきたいですか?

水野

めざしているのは、アーキテクチュアルデベロッパー(直訳すると建築的なデベロッパー)。私は当社を、「建築・都市的に魅力的であること」と「持続可能な収益基盤の実現」という、一見アンビバレントに捉えられがちな二つの軸のバランスをとり、ビジネスとクリエイティビティを高度に両立させた唯一のデベロッパーにしていきたいんです。そのために当部のメンバーは職能を拡張し、もっとプロジェクトの深層に踏み込んで関与し、そのうえで建築的な思考を実践していくことが大切。そうすることで、より事業性に貢献し、提案力も向上し、明るい未来の創造に貢献できるようになると思っています。

滝澤

その通りですね。私は「NTT都市開発が来ると、街がよくなるよね」と世の中に言われるようなプロジェクトを作っていきたいですね。

水野

もう会社全体のことを考えているの? 私が滝澤さんくらいの年齢の時は、自分のことしか考えてなかったな(笑)。

滝澤

他のデベロッパーではできない価値を世の中に提供していきたいと思っています。水野さん、これからもどんどん僕らの活躍の場を広げてください!

水野

今、大事な投げかけをしてもらいました。より良い社会をつくるためにどうクリエイティビティを発揮するか。そこに最大限時間をかけられるような組織にしていけるよう努めます。そんな中でいい意味で当社を利用して、魅力的な都市像に向けたビジョンを体現してもらいたいですね。また、今後そうした野心のある人に入社してもらえると嬉しいなと思っています。