
2016年入社 人間生活学科専攻
NTTアーバンソリューションズ<出向>
開発本部 開発推進部兼務(取材当時)
佐野 葉月

就職活動を始めるとき、私は「自分の好きなことを仕事にしよう」と思っていました。私は旅行が好きです。知らない街を歩き、その街がもつ個性を感じながら自分の中の地図を増やしていくことを楽しみにしていました。会社説明会で街づくりをそのコンセプトから考え、実現していくデベロッパーという仕事があると知り「楽しそう!」と感じたのが、NTT都市開発に関心を持ったきっかけです。そして、面接を重ねる中で一人ひとりの思いや個性を大切にしてくれる会社だと感じたことが入社の決断につながりました。


最初の配属は関西支店の住宅事業部です。NTT都市開発の分譲マンション「ウエリス」の商品企画から設計の打ち合わせ、さらには販売戦略の検討や広告作成まで、プロジェクトの全工程に携わりました。中でも学生専用マンションのプロジェクトは印象に残っています。私はイギリスへの留学経験があり、学生寮に入っていました。共同キッチンやラウンジがとても過ごしやすく、いつのまにか入居者が集まって楽しいコミュニティができていました。その体験をぜひ日本の学生にも伝えたいと思い、キッチンをはじめとする共用スペースが心地よいものになるよう、全体のプランや設備の選択、内装デザインなどに力を入れました。寮生活経験者である私の考えにプロジェクトメンバーも耳を傾けてくれ、最後まで自分の思いを貫くことができました。


入社4年目を迎えた春、NTTアーバンソリューションズ準備会社に異動、7月に新会社が発足し、そのまま着任しました。
NTTアーバンソリューションズは、NTT都市開発とNTTファシリティーズを両輪とし、NTTグループがもつ不動産や各種のアセットを有効に活用して地域の街づくりを推進していこうという会社です。私はCRE(Corporate
Real Estate)推進部に所属し、NTT西日本の保有地の不動産利活用の検討や既存のCRE案件を担当しています。
NTTグループは全国に非常に多くの不動産を所有しています。その大多数を占める電話局は、設備のデジタル化が進む中、フロアに空きが出たり、建物そのものが不要になって、他の用途に転用することが可能になっています。さらにNTTグループはICTやエネルギーなどに関わる強大なリソースを保有しています。これらを組み合わせ複合化すれば、地域の課題解決や個性豊かな地域社会の実現に貢献することができるのです。
これまではNTT都市開発という1デベロッパーの視点で考えてきた街づくりでした。それは建物という“点”の発想だったといえるかもしれません。しかし今私たちは、NTTグループというもっと大きな視点で、地域を“面”として捉え、その未来を考えようとしています。構想はより社会的な影響力の大きなものになり、さらに、保有アセットが全国にあるという強みを持つため、実現の可能性も高い――大きなやりがいのある仕事だと思っています。
自分自身の視野を広げ「確かにこれはNTTグループだからできることだ」と思っていただけるような、魅力ある街づくりにチャレンジしていきたいと思っています。